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大阪の不動産が過熱

大阪の都心部では、数年前から不動産価格が過熱気味ですが、この状況いつまで続くのでしょうか…

最近、大阪市内の繁華街で不動産の売却相談を受け、不動産価格の査定を行うことがありますが、取引事例を調べてみるとかなり高い価格で取引がされています。

昭和バブルの時代は土地神話のもと、不動産は永遠に値上がりするものだと信じて、転売・コロガシが盛んにおこなわれていましたが、今は「いつ終わるか」「バブルの何合目に達したか」とドキドキしながら買い上がっている状況だと思います。


ジョン・ケネス・ガルブレイスという経済学者によれば、投機に参加する基本的な姿勢を2つに分類しています。

第1のタイプは【何らかの新しい価格上昇の状況が根付いたと信じるようになり、市場が際限なく上昇し続けることを期待する】人々。

第2のタイプは、投機のムードを察知しつつ上昇機運に便乗し、【自分は格別の才能をもっているから投機が終わる前に手を引くことができると考えている】人々だそうです。

土地神話が信じられた時代は、第1のタイプ多かったようですが、今はさすがに不動産価格が上昇し続けると考える人はほとんどいないでしょうから、第2のタイプが増えているのではないでしょうか。


そして、ガルブレイスは、人々がいずれのタイプであっても投機対象の価格は突然に反落に転じると指摘しています。なぜなら投機に参加したどちらのタイプも反落に際しては、【早く逃げ出そうと一斉に動き始めるから】だそうです。

はたしてこの不動産市況、いつどのようなタイミングで終結を迎えるのでしょうか。

 

日本の将来世代のために軟着陸できることを願うばかりです。


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